【地域】ブラジル、マトグロッソ州、シングー先住民保護区 【報告掲載日】2010年10月19日(火)
今年よりはじまりました、養蜂プロジェクト、順調に進んでおります。
当団体の支援対象地域はブラジルのマトグロッソ州とパラ州に掛かり位置し、18万平方km(約日本の国土の半分)と広大な面積を有します。
氷河期にも緑が残ったので種の避難場所となり、世界的に生物遺伝子資源の宝庫とも言われています。
この地域はブラジル政府が法的に承認し、シングー・インディオ国立公園と呼ばれ、17部族、約15,000人の先住民(インディオ)が独自の文化を継承しながら暮らしています。
しかし近年この周辺で先進国の需要に応じ急速な開発が進み、森は壊され大豆畑やトウモロコシ畑、牧場等に変わってしまい、先住民の営みも変化せざるを得ない状況に追い込まれました。
以前は貨幣制度を導入することなく、主に狩猟採集を行っていましたが、現在、経済的自立を促進しなければならなくなっています。
自然環境を崩すことなく、森の素材を用い収入を得る事業を模索する中、この地域は珍しい植物群もあり、多種多様な蜂が生息し、養蜂に適していることに着目し、養蜂事業に辿り着きました。
シングー国立公園内に居住する5部族(カラパロ、クイクロ、ナフクアー、アウェチ、メイナク)8集落が受益者であり、約2,500を対象者とする当事業は
、蜂の習性を利用して各部族の集落において養蜂技術を確立し、さらに植物との関連をより明解にすることで、総合的にそこに暮らす地域住民(先住民)の生活存続支援及び支援対象地周辺の自然環境保全につなげていくことが目的です。
養蜂の専門家であり、インディオの支援を心から願うシドニー・ブエノ氏の協力のもと、開始に至りました。
この事業が成功したならば、自然環境を壊すことなく、良質な蜂蜜の生産をすることで地域住民の安定した経済的自立の道を確保できます。
養蜂事業の確立により安定的な収入を確保することで、さらに熱帯林の現状把握による保全活動へつなげていくなど、次なる段階へと展開できる可能性を含んでいます。