パレスチナ訪問レポート:分離壁・破壊された家(エルサレム、2004.11.27)

2004年7月、イスラエルが建設中の分離壁が国際司法裁によって「違法」と言い渡した。完成すると全長622kmにもなるというこの壁は、何の目的で作られるのか。「憎しみの壁」とも「アパルトヘイト・ウォール」ともいうこの分離壁の実態を知るべく私たちはエルサレム郊外のアブ・ディスという町を訪れることにした。

幸運にもエルサレムで活動するNGOがエルサレム周辺で進行している入植地、パレスチナ人家屋の破壊、分離壁の建設などの現場を案内してくれることになった。下記の写真は各地を案内していただいた時に撮影したものである。クリックすると拡大され写真によっては説明を入れてあるのでぜひご覧頂きたい。

jdn04SANY0055_640_thumb.png
jdn04SANY0055_640.JPG
640 x 480 (43 KB)
jdn04SANY0056_640_thumb.png
jdn04SANY0056_640.JPG
640 x 480 (61 KB)
jdn04SANY0064_640_thumb.png
jdn04SANY0064_640.JPG
640 x 480 (86 KB)
jdn04SANY0091_640_thumb.png
jdn04SANY0091_640.JPG
640 x 480 (91 KB)
jdn04SANY0098_640_thumb.png
jdn04SANY0098_640.JPG
640 x 480 (77 KB)
jdn04SANY0102_640_thumb.png
jdn04SANY0102_640.JPG
640 x 480 (51 KB)
ムービー (32MB) 
jdn04SANY0105_640_thumb.png
jdn04SANY0105_640.JPG
640 x 480 (59 KB)
jdn04SANY0106_640_thumb.png
jdn04SANY0106_640.JPG
640 x 480 (55 KB)
jdn04SANY0107_640_thumb.png
jdn04SANY0107_640.JPG
640 x 480 (56 KB)
jdn04SANY0108_640_thumb.png
jdn04SANY0108_640.JPG
640 x 480 (53 KB)
jdn04SANY0109_640_thumb.png
jdn04SANY0109_640.JPG
640 x 480 (53 KB)
jdn04SANY0111_640_thumb.png
jdn04SANY0111_640.JPG
640 x 480 (57 KB)
jdn04SANY0113_640_thumb.png
jdn04SANY0113_640.JPG
640 x 480 (63 KB)
jdn04SANY0114_640_thumb.png
jdn04SANY0114_640.JPG
640 x 480 (63 KB)
jdn04SANY0117_640_thumb.png
jdn04SANY0117_640.JPG
640 x 480 (78 KB)
jdn04SANY0121_640_thumb.png
jdn04SANY0121_640.JPG
640 x 480 (68 KB)
jdn04SANY0126_640_thumb.png
jdn04SANY0126_640.JPG
640 x 480 (123 KB)
jdn04SANY0129_640_thumb.png
jdn04SANY0129_640.JPG
640 x 480 (94 KB)
ムービー (2.8MB) 
jdn04SANY0132_640_thumb.png
jdn04SANY0132_640.JPG
640 x 480 (123 KB)
jdn04SANY0134_640_thumb.png
jdn04SANY0134_640.JPG
640 x 480 (89 KB)
jdn04SANY0136_640_thumb.png
jdn04SANY0136_640.JPG
640 x 480 (61 KB)
jdn04SANY0137_640_thumb.png
jdn04SANY0137_640.JPG
640 x 480 (67 KB)
jdn04SANY0141_640_thumb.png
jdn04SANY0141_640.JPG
640 x 480 (51 KB)
jdn04SANY0142_640_thumb.png
jdn04SANY0142_640.JPG
640 x 480 (39 KB)
jdn04SANY0143_640_thumb.png
jdn04SANY0143_640.JPG
640 x 480 (112 KB)
jdn04SANY0145_640_thumb.png
jdn04SANY0145_640.JPG
640 x 480 (59 KB)
jdn04SANY0146_640_thumb.png
jdn04SANY0146_640.JPG
640 x 480 (71 KB)
jdn04SANY0147_640_thumb.png
jdn04SANY0147_640.JPG
640 x 480 (85 KB)
jdn04SANY0149_640_thumb.png
jdn04SANY0149_640.JPG
640 x 480 (91 KB)
jdn04SANY0150_640_thumb.png
jdn04SANY0150_640.JPG
640 x 480 (131 KB)
jdn04SANY0152_640_thumb.png
jdn04SANY0152_640.JPG
640 x 480 (59 KB)
jdn04SANY0153_640_thumb.png
jdn04SANY0153_640.JPG
640 x 480 (101 KB)
jdn04SANY0153_64DSCN1152_thumb.png
jdn04SANY0153_64DSCN1152.JPG
2048 x 1536 (671 KB)
jdn04SANY0160_640_thumb.png
jdn04SANY0160_640.JPG
640 x 480 (63 KB)
jdn04SANY0161_640_thumb.png
jdn04SANY0161_640.JPG
640 x 480 (74 KB)
jdn04SANY0165_640_thumb.png
jdn04SANY0165_640.JPG
640 x 480 (60 KB)
jdn04SANY0167_640_thumb.png
jdn04SANY0167_640.JPG
640 x 480 (86 KB)
jdn04SANY0168_640_thumb.png
jdn04SANY0168_640.JPG
640 x 480 (68 KB)
jdn04SANY0169_640_thumb.png
jdn04SANY0169_640.JPG
640 x 480 (94 KB)
jdn04SANY0170_640_thumb.png
jdn04SANY0170_640.JPG
640 x 480 (97 KB)
jdn04SANY0171_640_thumb.png
 

1_thumb.png


2_thumb.png


3_thumb.png


5_thumb.png


訪問を振り返って:
情報伝達技術の発達により世界中の出来事が簡単にインターネット経由で入手できるようになった。パレスチナ問題についても例外でなく、ジャーナリスト、旅行者、NGO活動家などから日本語でも情報が簡単に伝わってくるようになった。例えばパレスチナと検索するだけで、随分情報が入手できる。このように容易にインターネットなどから伝わってくるパレスチナ事情は「大げさじゃないの?」とか「嘘だろ?」と、まずは疑いたくなるような内容が多くある。今回の訪問で、これらの疑念の多くが吹き飛んでしまった。

イスラエルが自爆テロなどの脅威から自国民を守る目的で分離壁を作っていると主張しているが、今回の訪問でこの主張に強い疑念を持った。国際司法裁判によって違法となった今、いかにこの分離壁がパレスチナ人を苦しめるものであるかは明らかであるが、実際のところ分離壁はパレスチナ自身を分割する役割があることが見てとれた。アブ・ディスでもそうであったが、分離壁はパレスチナの町を分離しており、イスラエル側の町を守るといった論理はそこにはなかった。中には町を丸ごと分離壁で囲ってしまった町まであるほどだ(カルキリヤ)。

イスラエルの狙いは?入植地拡大であり、完全にパレスチナ人をコントロールするためであり、生活ができない環境を作ることであり、最終的にはすべてのパレスチナ人をヨルダン川西岸からも追い出そうとしている、そう感じずにはいられなかった。分離壁の建設、パレスチナ人家屋の破壊、入植地拡大。これらがワンセットになって進行中である。中東のアパルトヘイト、この言葉がパレスチナの現状を表現するのに適していると思う。

パレスチナではもう50年以上も紛争が続いている。中東各地に散らばったパレスチナ難民の数は現在400万人以上で、今ももともと住んでいた土地に帰ることができない。パレスチナ内部は分離壁、チェックポイント、幹線道路で細かく分断され自由な移動が全くできないため経済活動もろくにできていない。小さな町の中での自活が精一杯。そのため失業率は40%近い。このように人権を度外視した政策をとっているイスラエル政府を国際社会が強く非難していくべきだ。分離壁の解体、西岸地区のすべての入植地の撤去、ガザ地区など封鎖の解除、自治区内の移動の自由の確保などを要求していくべきである。

今回最大の収穫はイスラエルによる家屋破壊の反対運動をパレスチナ人とユダヤ人が協力し合いながら行っていることを知ったことだ。人種や国家という壁を取り除き、同じ人間同士が協力して不正に立ち向かう。こんな姿勢に希望を見出すことのできたパレスチナ訪問だった。

多くの争いごとは「他人の持っているものが欲しい」という欲望から発生するのだと思う。ユダヤ人にとってはパレスチナの土地に定住できる国を建国することであった。この度のイラク戦争では、中東の石油を確保することがアメリカや日本にとっての目的となった。理由を突き詰めると必ず「国益」という言葉が出てくる世の中になってしまったが、「国益」の前に私たちは人間として相手のことを考え、行動すべきではないか。国益の前に人道的に大丈夫か問う必要があると強く思う。奪われる者のことを考えるということ。

奪い合いから分かち合いへ。 イーココロ!ではこのような精神でよりよい社会創りに貢献したい。

※パレスチナ支援を行うイーココロ!支援団体があります:日本国際ボランティアセンター
パレスチナのオリーブオイル石けんを販売しています。




イーココロ!トップへ