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2003年、世界で初めて「植林ネットワークゲーム」が誕生した。その名は「リズムフォレスト」。
「戦わない殺さないゲーム」制作をめざして設立された株式会社フォトンとオイスカとの共同主催で生まれた、世界初の「リアルとバーチャルを結ぶ」植林ネットワークゲームだ。
このゲームの立ち上げに続き、世界初の携帯版で植林ができるエコな音ゲー「オトダマ」など、「ツナガル」「わかちあう」プロジェクトを次々とプロデュースしてきたのが佐倉さんである。
イルカになって美しい海を泳ぎながら暖かなココロを響き合わせるゲーム「シーフォレスト」も目下制作中。携帯やPCで桜の写真を投稿しみんなで「桜前線」を創ってゆくアートプロジェクト「さくらマッピング」など、やさしいココロでつながるこれらのプロジェクトについて、またさらに今後の活動についてお話を聞くため、佐倉さんを訪ねた。
文/山口 取材/2007年2月21日

■プロフィール
十数年にわたり商品企画デザイン、海外工場指導、TV番組制作、生活ファッション誌創刊&編集長、広告制作などの業務を経験する。現在非営利団体グリーンフォトン代表、潟tォトン代表取締役副社長。アースデイ2007実行委員会所属。他に、雑誌ライター・編集の仕事にもたずさわっている。
――戦わない殺さないゲーム「リズムフォレスト」を制作することになったきっかけは何ですか?
98年に起こった神戸小学生殺害事件を覚えていますか?犯人の少年の、「人を殺す経験をしてみたかった」とゲーマーならではの発言に愕然として。。。この言葉を聞いたとき、ゲームはものすごく子どもに影響を与えるものなんだっていうことに気づかされて、それなら逆にゲームからいい影響も与えることができるかもしれないって思ったんです。人間としての生の感性を大切にして、もっとリアルに世界とのつながりのあるゲームを知って欲しい、って。
2001年1月にそんなゲームづくりを目指す仲間たちと出会い、その志だけを旗印に一般市民の方々の投資を募って、8月にフォトン社が設立しました。広島での被爆体験を持つかたや、平和への深い祈りを続けてこられた方々の「平和への願い」をお預かりして発足した、とても特殊な法人だと思います。
――それが、制作の原点になったわけですね。「リズムフォレスト」がどんなゲームなのか、簡単に説明してもらえますか?
世界中のプレイヤーとWeb上で出会い音楽セッションすることによって、樹が育ち花が咲き乱れる緑の世界にしていくゲームです。それぞれのプレイヤーが奏でた音楽はサーバーに蓄積され、他のプレイヤー達はその音楽にあわせてセッションできる、つまり時空を超えて出会った友達と楽しく暖かな音楽コミュニケーションができるゲームなんです。「時空をこえてセッションする」のは、制作上の苦肉の策でもあったのですが、「キーボードを使った音楽自動生成システム」とならんで、フォトンの大きな柱になりました。
さらに、ゲームの中では音楽を奏でることで世界が緑でいっぱいになるんですが、実際にこの地球上でも植林活動に自動的に参加できるようになっているんですよ。
――ゲームが植林活動になるとはどういうことなんですか?
ゲームの月額利用料金300円の収益の35%を、国際協力NGO「オイスカ」の植林活動資金としているんです。ユーザーがその会員登録を停止する時まで、毎月1本分の植林(苗木)費用が世界25カ国の国と地域で3,084の学校が参加するオイスカの「子供の森」計画に提供されてきました。昨年からは、年間サポート会員などさらに幅広い方々にも参加できるシステムも加えました。
――今までにどれくらい植林されたんですか?
数千本の木が植林されました。さらに「愛・地球博」での発表以来、植林の様子は、Google Earthとの提携によってリアルタイムではないのですが衛生画像写真で見られるようになっています。あらゆる枠組みを超えて、こうやって地球上にグリーンなベルトを可視化してゆけたらうれしいですね。
――なるほど。支援した結果がわかりやすいと、プレイヤーもやりがいがありますね。
プレイヤーは「僕(わたし)がゲームをすることでこれだけの木が植えられたんだ」って思えるんですよね。それって、ある意味「世界を変えられる経験値」なんです。子どもたちにそういう経験をさせることはすごく意味があることだと思うんです。
――そうですね。現代の大人にとっても、大切な経験かもしれませんね。Google Earthといえば、携帯やPCで桜の写真を投稿してみんなで「桜前線」を創ってゆくアートプロジェクト「さくらマッピング」も面白いプロジェクトですね。
「さくらマッピング」プロジェクトには、二つの意味が込められているんです。一つは、日本のうれしい春の知らせ「さくら」を通じて世界とつながるということ。二つ目に、温暖化傾向が世界的な関心事になりつつある今、世界EDN(Earth
Day Network)の「アースデイ2006
気候変動ソリューション・キャンペーン」と連動し、身近なトピックス「さくら」を通じて「地球の気象変動を3年連続ウォッチ」しようという試みです。グリーンフォトン主催、アースデイ東京実行委員会共催の「グリーン@Earthマッピング」の一環としてスタートし、今年は2年目になりますが、やっぱり毎年、開花は早まっていますね。
――誰でも楽しく参加できて、しかも環境問題の現状を知ることのできるプロジェクトなんですね。
これが出来るようになった背景には、フォトン社が独自に開発を進めた、携帯からGoogle Earth上に画像をマッピングできるシステムがあります。こうした最先端の「テクノロジー」と「暖かなココロ」をつないでゆくという会社発足以来共有してきた、志の融合が、我々独自の路線を築いてこられたおおきな理由だと思っています。
――佐倉さんはさまざまなゲームやプロジェクトを発信されていますが、その根本にある思いとはどんなものなんですか?
今の世界は、ブラックエネルギーとホワイトエネルギーがせめぎあっていると思うんです。もちろん戦争やお金などで世界を牛耳ろうとするものはブラックエネルギー。例えば、世界中に広がっているブラックエネルギーに対して、「戦争反対!」って同じように怒りのエネルギーで対抗するんじゃなくて、逆に、「やさしさ」「あたたかいきもち」「わかちあうきもち」のようなホワイトエネルギーで人々がつながってブラックエネルギーさえをもしろしめてゆく日本ならではの手法で、世界とつながってゆきたいんです。
日本はゲームやアニメという独特の文化を世界に発信している国。そんな日本だからこそ、こういうホワイトエネルギーを発信すべきなんじゃないかと。
――では、佐倉さんがこれから取り組んでいきたいことを教えていただけますか?
今は、英語版での対応は一部だけ(「さくらマッピング」のみ)ですが、海外の子どもや若者たちもこのゲームや惑星をつなぐアートプロジェクトに参加しやすいように全体を仕上げてゆきたいと思っています。
また、今Web上で地球を愛するアーティストや地球を愛する活動に投票できるページを設けているんですが、もっと多くの仲間たちを紹介し、平和で緑いっぱいの世界を愛する活動を応援してつながりあっていきたいと思います。
――貴重なお話、ありがとうございました。
今はケータイからでも世界とつながることができる時代。インターネットを通じて、世界中の人とやさしいホワイトエネルギーでつながってみませんか。
・「グリーン@Earth」プロジェクト
( 説明ムービー )
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