ホーム > 世 界を知ろう! > ピース・インタビュー 企業編 >株式会社ECナビ/ 代表取締役社長 宇佐美 進典
会員数200万人を有する、価格比較サイト「ECナビ」。サイトオープンの一年後の2005年から、会員向けサービスの中でクリック募金や検索募金といった支援活動「ECナビ しあわせプロジェクト」を開始し、これまでの寄付金額は1600万円にも上る(2008年5月21日現在)。
そして今年新たに企業のCSR活動として本格的に取り組み始めたのが山梨県での森林の整備だ。IT企業として森作りに関わる意図とは、そして社員の社会貢献活動に対する取り組みとは。代表取締役社長の宇佐美さんにお話を伺った。
文/山口恵里 取材/2008年5月21日

■宇佐美 進典さんのプロフィール
1972年愛知県生まれ。1999年10月アクシブドットコム(現ECナビ)を創業、2002年代表取締役CEOに就任。2005年からcybozu.netの代表取締役CEO、サイバーエージェントの取締役に就任。2007年に日本インターネットポイント協議会を設立し、副会長を務める。
――ECナビは今年で4年目を迎えられますが、どんな背景で立ち上げられたのですか?
起業当初は、いわゆる懸賞サイトを運営していまして、順調に成長を続けていました。そして2003年頃に、思い切ってこの懸賞サイトをリニューアルしようと思い立ち、2004年7月に今のECナビが誕生しました。
――翌年の2005年6月からクリックするとユーザーとNGOに1ポイントずつ加算される「クリック募金」を始められていますが、これはどんなことがきっかけで始められたのですか?
きっかけは、社員の中から「ECナビとしても世の中に貢献していきたい」という声が上がってきたことですね。それで、具体的に考えてみるようにと言ったら「クリック募金」の案が出てきたんです。それはいいね、ということで早速社内で仕組みを作ってすぐにオープンしました。
検索するだけで3ポイント募金できる「検索募金」も、2007年の11月に同じように社員の意見から実現したサービスなんですよ。
――社員さんの社会貢献に対する意識がとても高いんですね!
そうですね。例えば会社のCSRプロジェクトはさまざまな事業部から立候補してきた30人ほどの有志で構成されているんですが、CSR活動は彼らが中心となって企画から実現まで一貫して行っています。毎週水曜日にみんなで集まって、自主的に勉強会やミーティングを行っています。
――業務の傍らで大変そうですが、かなり積極的に取り組んでいらっしゃるんですね。ECナビで社会貢献型のプロジェクトを開始してから、ユーザーさんから何らかの反応はありましたか?
クリック募金で集まったお金がどのように使われているのかを知りたい等、募金に関するお問い合わせは沢山いただいていて、ユーザーさんの社会貢献に対する意識の高さを感じています。
他にも検索募金には日常で感じたイイことを投稿する「ちょっとイイこと」というコーナーがあるんですが、このコーナーも結構人気なんです。イイ話をみんなで共有して、少しでも多くの人がポジティブな気持ちになれたらいいなと思います。
――今までに1600万円もの寄付金が生み出されていることからも、多くのユーザーさんが利用されていることが分かりますね。話は変わりますが、最近、御社はオフラインでも環境活動に取り組まれているそうですが?
先月から始まったばかりですが、山梨県で「勝沼ECナビの森」を作り、森の整備を始めました。ITの会社がなぜ森の整備を?と思われるかもしれませんが、私たちはパソコンやサーバーで電力を消費して、多くのCO2を排出していますし、価格比較サイトそのものが新たな「消費」を促すサービスです。ですので、地球環境や資源の源である森を育てることが、私たちのCSR活動として一番良いのではないかということで森の整備に取り組むことにしたんです。
――実際にはどんな活動をされるのですか?
まずは年に4回、社員が現地へ行って、地元の森林組合の方と一緒に間伐や植林を行います。ちょうど先週、第1回目の整備をして、間伐と300本ほどの植樹を行ってきたところです。将来的には、ユーザーさんも森の整備に参加してもらって、サイト上以外でもつながりを感じられたらうれしいですね。
社員の中では、間伐材を利用して商品を作ってはどうかなどの意見が出ていて、今後も活動が広がりそうです。また、日本だけでなく内モンゴルや中国での植林活動を始める予定です。
――今後が楽しみですね!社内でも環境に対する意識は高まっているのでしょうか?
最近、CSRプロジェクトのメンバーを中心として社内のエコ活動が広がっていて、例えば不定期にに社員が持ち寄ったものを売る「エコフリーマーケット」を行っているんですが、その収益の一部でマイ箸やエコバッグを購入してゴミの削減を推進したりしています。フリマでは本や傘から冷蔵庫までいろんなものが売られていて、見ているだけでも楽しいですし活用している社員は多いですよ。
――とても面白そうですね。社員さんが積極的にCSR活動を盛り上げていらっしゃいますが、こういった雰囲気作りに関して宇佐美さんが気を配っていることはありますか?
そうですね、CSRプロジェクトに関わらず、社員一人ひとりからの意見が出やすい雰囲気をどう作るか、ということには特に気を配っています。例えば社長室はいつも開けっ放しでいつでも気軽に入れるようにしたり、コミュニケーションの場として18時半以降は社員が無料で自由に飲めるBarを社内に作ったり、サークル活動に参加したり。とにかく新しいチャレンジを大事にする会社なので、意見をぶつける場を多く作っています。
――それは楽しみですね!ぜひ今後も社会に役立つ魅力的なサービスを提供していって下さい!
私たちは、形式ばった社会貢献活動やお金を寄付するだけの支援活動よりも、自分たち自身が身近に参加できることからコツコツと取り組んでいければと思っています。将来的には皆さんと一緒に植林をし、森の大切さを学んだり、森が生き返っていく過程を共有できたらうれしいです。あなたもぜひECナビを使ってみて下さい。
Copyright © ユナイテッドピープル株式会社. All Rights Reserved.