ホーム > 世 界を知ろう! > ピース・インタビュー 企業編 >株式会社ワークポート/ 代表取締役副社長COO 林 徹郎
早朝7時半、「大崎をきれいに。」というおそろいのTシャツで大崎駅周辺のゴミ拾いを行っている人々がいる。IT・インターネット業界専門の転職サイトを運営する株式会社ワークポートの社員だ。
近年“グリーンIT”が叫ばれるIT業界で、当社では森づくりのためのクリック募金を皮切りに、今年から社内の環境活動が本格化。大事なことは、「自分たちが何か一つでも、できることから一歩を踏み出すこと」だという。
社員一人ひとりの環境意識を高めることに取り組むワークポートが、最終的に目指している“グリーンIT”とは?社会貢献活動のリーダーである林さんにお話を伺った。
文/山口恵里 取材/2008年6月13日

■林 徹郎さんのプロフィール
1975年10月7日生まれ。大学時代より株式会社インテリジェンスに在籍。子会社の取締役を歴任後、2003年に株式会社ワークポートを設立。代表取締役副社長COO。
――ゴミ拾い活動は、どういった経緯で始められたんですか?
今年の3月くらいからでしょうか、私たちの会社も企業としてそこそこの規模になってきましたし、何らかの形で環境活動に貢献したいという機運が盛り上がってきて、4月から森づくりを支援するクリック募金のスポンサーという形で、CO2削減に取り組むようになりました。
これをきっかけに、ちょうど会社全体で“グリーンIT”への意識が高まってきて、社内で環境活動をリードする「ワークポート・グリーンプロジェクト」を有志8名で立ち上げたんです。そのメンバーでどんなことをして環境保護に貢献したいか意見を出し合った結果、まずは私たちのオフィスがある、大崎の街をきれいにしようということでこのゴミ拾い活動が始まりました。
――社員さんの中でも、どんな方がゴミ拾い活動に参加されているんですか?
1回目はプロジェクトメンバーの8名が参加して、2回目の今日はメンバーが増え、社長を含めて15名が参加してくれました。
社内ブログで「グリーンプロジェクト」の活動報告をアップしたり、参加の呼びかけを定期的に行っているので、それを見て自分も参加したいと言ってくれる社員が少しずつ増えているんですよ。
――会社の周りのゴミ拾いをしてみて、何か感じたことはありますか?
そうですね、大崎の街は思ったよりもきれいなんだっていうことに気付きました。大崎には環境意識の高い企業さんが多くて、他にもゴミ拾いをしている企業さんがあるんですよ。だから、普段ゴミ拾いをして街をきれいにしてくれる人に改めて感謝の気持ちが沸いてきますね。
あと、周囲の住民の方から「ご苦労様」と声をかけていただくことがあると、やはりうれしい気持ちになりますし、単純にゴミを拾うことは気持ちがいいです。参加してくれる社員も、ゴミ拾いした後はすがすがしい顔で集まってきますよ。
――ご自身の中で変わったことはありますか?
街でゴミを拾っている人を見つけると、自然と仲間意識が芽生えますね。以前は、誰かがゴミを拾っていても無関心で通りすぎていたんですが、今では「ご苦労様です」って声をかけるようになりました。
――グリーンプロジェクトのメンバーは普段どんな活動をしていらっしゃるんですか?
毎月1回ミーティングを行って、来月はどんな活動をしたいかを一人ひとり発表してもらって活動内容を決めています。また、自分が1日にどれくらいCO2を削減できるかチェックするテストを行ったりもしています。
7月にはプロジェクトメンバー全員でエコ検定にチャレンジするんですが、環境問題を勉強してみると意識が変わりますね。海が二酸化炭素を吸っていることや、オゾン層の大切さは初めて知りましたし、いろいろと新しい気付きが多いです。全員合格目指して、それぞれ勉強を頑張っているところです。
――ゴミ拾い活動の他に社内で行っている活動はありますか?
割り箸を使わない「マイ箸運動」や、コンビニで袋をもらわない「マイバッグ運動」を行っています。マイバックは社内に共有のものを置いて、誰でも自由に使えるようにしています。うちの社員がコンビニへ行くと、定員さんから「袋はいらないんですよね?」と言われるくらい、このマイバッグは浸透していますよ。
あとは、基本的に社員はエレベーターを使わずに階段を使ったり、フロアの電気は必要なところだけつけるなどの省エネは日頃から心がけています。
――“グリーンIT”といわれますが、IT企業としてどんな働き方がグリーンだと思われますか?
そうですね、ITやインターネットは膨大な電力を消費して環境負荷を増大させる側面を持っているので、まずはエネルギーの節約から取り組むのが良いのではないでしょうか。例えばネクタイを締めない「クールビズ」を実施している企業は増えていると思いますが、比較的服装が自由なIT業界だからこそ、先頭を切って「クールビズ」を導入して、省エネに取り組むべきだと思います。
――今後の活動として考えていらっしゃることはありますか?
たくさんありますが、次は自社から出るゴミの量を減らすことです。缶のゴミはつぶして、ゴミ袋をなるべく使わないようにするなどの工夫もしていきたいです。
ただこういった環境活動は、私たちから「こうしなきゃいけない」とみんなに押し付けるようなことはしたくないので、基本的には自由参加で呼びかけていくつもりです。私たちが先頭に立って行うことで、「楽しそうだから自分もやってみよう」と共感してくれる人を少しずつ増やしていけたらいいと思います。
まずは社内から少しずつ環境への意識を高めていって、将来的には、他のIT企業さんを巻き込んで、一緒に環境活動に取り組んでいきたいです。
――IT業界の企業ネットワークをお持ちの御社の強みを生かして、ぜひ環境活動の方面でも他企業を巻き込んでいってください。どうもありがとうございました。
弊社では月に一度、「エコミーティング」を行っています。今回のクリーン活動もこのミーティングから生まれたもの。他にも様々なエコアイディアが生まれています。企業の社会貢献には様々な形がありますが、大事なことは「自分たちが何か一つでも、できることから」の第一歩を始めることだと思います。
例えばエアコンのフィルタを掃除するだけでも節電となりCO2の排出量は減らせます。暑がりな人は26度設定でなくたっていいと思うんです。その代わり冬はしっかり着こんで暖房を控えるとか。
普段から自分には何ができるか、そういうことを少し考えて行動するだけでもかなりの違いを生み出せるのではないでしょうか。
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